大麻と医療用大麻の違いとは?
結論から言うと、医療用も嗜好用もどちらもマリファナのことを指します。
両方とも日本では禁止されており、医療用として違う部分は、衛生的に優れており、成分の割合が検査されている点です。
カリフォルニアでは、1996年に全米で初めて医療用大麻の使用を合法化しました。
医療用大麻の使用については、有効な免許を持つ医師の推薦状、または郡が発行する医療用マリファナカードがあれば、カリフォルニア州の法律の下では認められています。治療効果のある大麻を購入するには18才以上でなければならず、有効な免許を持つ医師の推薦状、または郡が発行する医療用マリファナカードのどちらか、または有効な免許を持つ医師の推薦状でHealth and Safety Code Section 11362.7(d)または11362.5(e)で定義されるケアギバー(介護人)が患者のために購入することができます。
その後、2016年には嗜好用大麻が合法化され、21才以上の成人に限り、有効な免許を持つ医師の推薦状、または郡が発行する医療用マリファナカードがなくても大麻を購入、使用、所持、また栽培することができるようになりました。
一方で、大麻は、連邦法上は「違法薬物」の指定を受けており、「州法上は適法、連邦法上は違法」といういびつな状態となりました。このような矛盾した状態を解消したのがオバマ政権です。オバマ政権下で司法副長官であったジェームスコールが発出したメモ(日本では「通達」といったところでしょうか。コールメモと呼ばれています)において、連邦検事に対し州の大麻合法化に対する動きを抑制したり、州法に従っている大麻使用者、販売者等を起訴しないよう求めました。
つまり、連邦法上は大麻の使用や販売は違法ですが、事実上黙認する、ということが明らかにされたわけです。本来、連邦法を改正して大麻使用や販売を合法化するのが筋ですが、苦肉の策としてこのような対応が取られたのです。
大麻と医療用大麻の関係にはCBDと大麻の違いが関係しています。詳しくはこちらの記事をご覧ください
大麻使用で起こる影響
受動喫煙
大麻には向精神薬のテトラヒドロカナビノール(THC)と、タバコに含まれる毒素と同様の化学物質が含まれています。これらの毒素は周囲にいる人、特に乳児や子供に害を及ぼします。
大麻は十代や若者に有害
脳は20代半ばまで成長し続けます。10代や20代初めに定期的に大麻を使用することは脳に影響をもたらすかもしれません。大麻は、学習力や注意力などを損ないます。これらの影響が永続するという調査結果も出ています。これら害は、夢や目標に向かう若者の将来に悪影響を及ぼしかねません。また、大麻の使用により不安やウツ、自殺や精神分裂症のリスクが増加することも分かっています。
まとめ
・医療用大麻と嗜好用大麻は用途が違うが、根本的には同じ。
・日本ではどちらも違法だが、世界的には所持、使用、栽培が合法な場所もある。
・大麻を使用で起こる健康被害は受動喫煙で自分以外にも悪影響を及ぼす。
・10代や、20代で大麻を使用すると、成長しきる前に脳に影響が出る可能性があり、夢や目標などの将来に悪影響を及ぼしかねない。