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日本で大麻が禁止された本当の理由を歴史に沿って解説!

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大麻と言えば、多くの人が危険で恐ろしい違法薬物といったイメージを持っていると思います。ただ最近は、大麻の1成分であるCBDが注目されており、大麻へのイメージも少し変わりつつあります。

精神作用(ハイになる)成分を含むということで、その他の薬物とまとめて同じ扱いをされている大麻ですが、大麻が日本で禁止された背景には、意外な真実が隠されていたのです。

「大麻は悪影響しかないから日本で禁止されてるんでしょ?」と思っているのなら、それは全く違います。

こちらの記事では、日本で大麻禁止となった本当の理由について解説します。大麻の歴史を一緒に辿ってみましょう。

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目次

大麻禁止以前の日本では麻の栽培が奨励されていた

大麻は、人類が初めて栽培した植物としても知られており、日本でも、縄文時代や弥生時代から栽培されていました。大麻を縄や布にして多く活用されていたことがわかっています。

その後も大麻は

・布

・縄

・紙

など、衣類を中心に広く利用されていました。

吸引利用の流入前 

日本には大麻の吸引習慣はありませんでした。そのため、1900年頃まで麻は、繊維素材の他、種が食用にされていました。種をまけば勝手に自生し、施肥や間引きといった栽培の手間のかからず、収穫が早い一年草であったため、「農作物としての」大麻は一部の貧農にとって主要な収入源でもあったようです。麻繊維素材や商品として需要があった戦前、北海道で大麻は軍需品の一つとして栽培されていました。

1887年に北海道製麻株式会社(後の帝国製麻株式会社)が設立され、明治時代にはぜんそくの治療品として「ぜんそくたばこ印度大麻草」という名で、医療用としても販売されていました。

1940年には、麻の需要拡大で国が大麻栽培を奨励、当時の農林省によって日本原麻株式会社まで設立されています。

初の規制法

しかし、昭和5年(1930年)の旧「麻薬取締規則」で初めて、麻薬に指定され,大麻の規制が行われました。

大麻規制のきっかけは第二次世界大戦終戦

1945年、第二次世界大戦終戦後、日本は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の支配下となり、その際にGHQによって「日本に於ける麻薬製品および記録の管理に関する件」として覚書が発行され、日本の麻の繊維の需要面に著しい影響が生じました。

麻薬の定義は「あへん、コカイン、モルヒネ、ヘロイン、マリファナ(カンナビス・サティバ・エル)、それらの種子と草木、いかなる形であれ、それらから派生したあらゆる薬物、あらゆる化合物あるいは製剤を含む」とされました。

しかし、日本人はこの時点でもまだ戦前と同様、「マリファナとはインド大麻のことであり、農作物としての大麻は無関係である」と考えていました。そのため1946年春から夏にかけて、例年どおりに大麻の栽培は行われていました。

ところが、1946年にGHQの京都軍政部により、京都府で栽培されていた大麻が発見されました。農家2名を含む4名の民間人がGHQの命令違反で検挙され、不運にも、彼らが日本の大麻取扱事件の初の摘発者となりました。

京都府は麻薬採取の目的ではなかったことを訴え、インド大麻ではないことを証明しようとしました。しかし、関係者の努力は実らず、「その栽培の目的如何にかかわらず、また麻薬含有の多少を問はず、その栽培を禁止し、種子を含めて本植物を絶滅せよ」との命令が下されたのです。

そのため、昭和22年(1947年)に大麻農業を守るための苦肉の策として「大麻取締規則」が制定されました。繊維及び種子の採取を目的とする場合に限り、都道府県からの許可制の下に大麻草の栽培を認める例外規定を設け、昭和23年に現行の大麻取締法が制定されました。

この法律の最も大きな問題と考えられる点を紹介します。それは、通常の法律は「総則」の冒頭に制定の「目的」が書かれるのですが、なぜか大麻取締法にはこの目的が書かれていないまま70年以上が経過しているという点です。

このため、そもそも農家を保護するための苦肉の策だったものが、いつの間にか大麻事犯を取り締まる法律へと変化しているのです。

アメリカからの流入・社会問題

1950年代の好景気を経て、1960年代終盤のアメリカでのヒッピームーヴメントに触発される形で、日本でもフォークミュージックが流行、ベトナム戦争反対、世界平和の機運が盛り上がる最中、反体制ツールの一つとして大麻吸引が大都市の若者に広がりました。

1966年には検挙数が250人以下でしたが、1978年には初の1000人を超え、1960年代以降に大麻の吸引、所持、販売で逮捕、検挙が増えるにつれ、大麻は社会問題になっていきました。

そのため、大麻農業の保護を目的として制定された大麻取締法はいつの間にか「違法な薬物」を取り締まるための法律として機能するようになりました。そして、農作物という側面が忘れ去られた大麻は「ダメ。ゼッタイ。」な存在へと変わっていったのです。

まとめ

本記事では、大麻が禁止になった経緯や、歴史などを解説させていただきました。

最近ではカリフォルニア州やタイの嗜好用大麻の解禁もされています。日本では、麻薬成分を含まないCBDなどが注目されており、ストレスの緩和、不眠(睡眠障害)、鬱(うつ)防止、慢性痛の解消、吐き気や嘔吐の緩和、鎮痛作用,アルツハイマー病の予防や治療などに利用されています。

世界的に医療用大麻の解禁も進んでいるので、日本での大麻解禁もそう遠くないかもしれませんね。CBDとTHCの違いついてもこちらで言及しているので良かったら読んでみてください。

TRIP2.0 メディアアドバイザー    【幻冬社】箕輪厚介

TRIP2.0のメディアアドバイザーとして幻冬社の箕輪厚介氏が!このメディアは今流行りのシーシャやCBDなどの役に立つ知識やおすすめ商品などをお伝えし、あなたのCHILL体験をアップデートいたします!

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