いま飲食業や美容業、健康業界でもいま大注目の「ヘンプオイル」と「CBDオイル」。
ここでは、ヘンプオイルの効果やCBDオイルとの違いなどを解説します。
ヘンプオイルとは?
ヘンプオイル は、ヘンプ(麻)の種子からとれる油脂です。麻実油、大麻油とも呼ばれます。
種子の重量に対して25%から30%がオイルとして抽出できるといわれており、精製されていないヘンプオイルは通常、よく熟れたイネ科植物のようなライトグリーン色をしていますが、精製されるとほとんど透明色になります。
ヘンプオイルの効果は?
ヘンプオイルはスーパーフードとも言われるほど、様々な栄養素が豊富に含まれています。
ヘンプオイルにはオメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸などが含まれていますが、これらは私たち人間が体の中で作ることができません。
「必須脂肪酸」と呼ばれ食品から摂取する必要があり、非常に重要な栄養素です。
他にもビタミンAやEなどのビタミン類、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、硫黄、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラル成分も含まれておりバランスよく栄養素が入っています。
ヘアオイルやマッサージオイルに使われているなど最近ではオイル美容という言葉も注目されていますが、ヘンプオイルに含まれるオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は肌の保湿剤として効果を持っています。
肌に直接塗布してもなじみやすく、肌の油分バランスを整えてくれます。
乾燥は肌荒れトラブルの原因ともなりますので、美肌のために保湿をすることは必要不可欠です。
また、ヘンプオイルに豊富に含まれているビタミンやミネラルは、細胞の損傷を予防したり遅らせたりする働きもあるといわれています。
このような保湿や抗酸化作用は、アンチエイジング(老化防止)のためにも重要で、皮膚の小じわやたるみを予防し、見た目を若々しく保つために効果的であると考えられます。
このようにヘンプオイルは乾燥などを防ぎ美肌効果もあることが分かります。
また、ヘンプオイルには、保湿やアンチエイジング効果だけでなく、にきびや湿疹といった肌のトラブルにも効果があるといわれています。
ヘンプオイルに含まれる脂肪酸の中でも、オメガ6脂肪酸のひとつであるγ-リノレン酸には、強力な抗炎症作用があります。この作用により、肌に潤いを与えながら、にきびなどの炎症を鎮めると考えられています。
それだけでなく、ヘンプオイルはアトピー性皮膚炎にも効果があるといわれています。
2005年フィンランドの研究者らによると、アトピー性皮膚炎の患者20人にヘンプオイルまたはオリーブオイルを8週間ずつ経口摂取してもらい、それぞれの摂取期間ごとに、皮膚の乾燥やかゆみ、塗り薬の使用量について調査した結果、オリーブオイルを摂取していた期間に比べ、ヘンプオイルを摂取していた期間の方が皮膚の乾燥やかゆみが改善し、塗り薬の使用量が有意に減少したと報告されています。
もちろんヘンプオイルを直接飲んだり食べ物や飲み物に混ぜて摂取する方法でも効果はあります。
ヘンプオイルは主に肌を整えてくれる効果が高いようですね。
ヘンプオイルとCBDオイルの違い
ヘンプオイル は、ヘンプ(麻)の種子からとれるオイルですが、CBDオイルは、麻の茎と種子から抽出したオイルです。
CBD(カンナビジオール)オイルには緊張を和らげる、精神を落ち着かせる、ストレスを緩和させるなど、心と体にリラックス効果をもたらしてくれます。
心の疲れや神経的に疲れた時のサポートをしてくれるというのがCBDオイルの特徴です。
CBDオイルに関してはこちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
簡単にいうとヘンプオイルは肌の美容や健康などへの効果、CBDオイルは心のリラックス効果といったところでしょうか。
ただ、肌荒れの原因はストレスや睡眠不足なども原因となるため、ストレス緩和や安眠効果のあるCBDオイルも効果的です。
美容業界においても近年、CBD配合のスキンケアが発売されるほど、CBDの作用が大注目されています。
ヘンプオイルかCBDオイルか迷っている方はまずはCBDオイルから試してみるとよいでしょう。
ちなみに、ヘンプオイルとCBDオイルとはどちらも植物の麻が原料ですが麻は大麻草とも呼ばれ、違法薬物の大麻を連想される方もいるかもしれませんが、これらのオイルに精神活性作用や依存性、中毒性はありませんので安心してください。
まとめ
今回はヘンプオイルの効果やCBDオイルとの違いを解説しました。
CBDオイルはヘンプオイルよりも、比較的高価です。そのため、インターネット上などで販売されている製品の中には、CBD成分が含まれていないヘンプオイルをCBD成分が含まれている製品だと思わせて購入させるケースもあるようです。
目的や体質によっても用途や適量が変わりますので、これから購入を考えている方はきちんと成分などを見たうえで自身にあった製品をきちんと選ぶようにしてください。