若い世代の間で大人気の水タバコ「シーシャ」ですが、シーシャに害はあるのか?気になる方も多い事でしょう。
本記事では、シーシャに害はないのか?健康被害への懸念や副流煙による影響、肺がんなどの病気になるリスクなどについて解説していきます。
シーシャ(水タバコ)自体についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
シーシャに害はないのか?
結論から言うと、シーシャに害があるという様々な研究結果や記事があり、使用条件によって健康被害は異なりますが、どういった使用条件でも害がないという事はありません。
シーシャ(水タバコ)の健康被害への根拠
シーシャの健康被害への懸念は、CHEST JOURNALの屋内や屋外でシーシャを喫煙した後の呼気一酸化炭素の動態を研究した結果です。
屋内セッションでは、アクティブな参加者の間で、eCOレベルが水道管ユーザーの方が喫煙者よりも約7.5倍高いことがわかりました。eCOレベルは、水パイプ喫煙を中止してから10時間後でも有意に上昇したままでした。特に、受動喫煙者のeCOレベルは、能動喫煙者と同じ範囲でした。屋内セッションと比較して、アクティブな水道管ユーザーのeCOレベルは屋外環境で減少しました。それにもかかわらず、これらの被験者のレベルは、屋内セッションで測定されたアクティブな喫煙者のレベルよりも依然として高かった。尿中コチニンレベルは、アクティブな水パイプとタバコの喫煙者で同等でした。
出典:CHEST JOURNAL
※eCO=呼気中一酸化炭素濃度
上記の通り、屋内や屋外でシーシャを喫煙した後の呼気一酸化炭素の動態を研究した結果としては、シーシャを使用した方がタバコよりも呼気一酸化炭素が7.5倍高く、受動喫煙者はタバコを吸っている時と同等という事が分かります。
また、屋内でタバコを吸っている人よりも、屋外でシーシャを吸っている人の方がeCOレベルが高いという結果になりました。
国立衛生研究所から援助を受けた研究によると、水タバコを1回吸うと、通常のタバコの1.7倍のニコチンと、6.5倍の一酸化炭素、46.4倍ものタールを摂取してしまう。
科学研究サイト「リアル・クリアー・サイエンス」を主宰するアレックス・B・べレゾウ博士はブログで、「これは40本ものタバコを吸って、周囲の人にタバコの煙を口移ししているようなものだ」 と語っている。
「言い換えれば、水タバコは、1時間くらいで人間の体に最も有害な影響を及ぼすものなのです」
シーシャ(水タバコ)の煙を肺に入れると肺がんなどの病気になるリスクを高める?
ここまで、ニコチンなしのシーシャに害はあるのか?タールの発生などについてご紹介しましたが、ニコチンなしのシーシャでも害がないとは言い切れません。
シーシャを吸うと肺がんになるというわけではなく、タバコ葉を使用したシーシャを吸うと肺がんなど病気になるリスクは高くなるでしょう。
シーシャの体への影響・害を考えるのであれば、肺に入れない吸い方をおすすめします。
また、シーシャが気になるけど体への害が気になるのであれば、安全性が高いニコチン・タールなしの電子タバコタイプのシーシャの使用をおすすめします。
まとめ
今回は、水タバコのシーシャが人体に害があるかを解説させていただきました。
シーシャもタバコと同じように害があるのがお分かりいただけたのではないでしょうか?
シーシャには、ニコチンフリーの持ち運びができるモバイルシーシャなどがあるので、非喫煙者の方は、通常のニコチンフリーのシーシャより安心して始められるでしょう。
また、シーシャに興味を持った喫煙者の方も、電子タイプのモバイルシーシャが禁煙や、通常のシーシャを始める足がかりになるかも知れませんね。