日本できれいな海の代名詞と言えば“沖縄”ですが、島国である日本には多くの海岸やビーチが点在しています。
それなのにナゼ沖縄がここまで海で有名なのでしょうか?
今回は沖縄の海について徹底的に解説していきます。
沖縄の海はナゼ突出してきれいなの?
みなさんはきれいな海の三大要素をご存知でしょうか。
- 黒潮
- サンゴ礁
- 生活用水や工業廃水
上記がきれいな海であるための必要条件です。
黒潮
まず黒潮ですが、黒潮とは海の中にある川のような大きな流れを指しますが、黒潮には微生物やプランクトンなどの小さな生きものたちが少ないため、透きとおって海面から底の方まで見わたせるほどきれいなのです。
サンゴ礁
次にサンゴ礁ですが、みなさんサンゴは植物ではなく動物だという事をご存知でしたか?
海でのサンゴの主な働きですが、サンゴは自らの細胞の中に、単細胞の褐虫藻という藻類を取り込んで共生をしています。褐虫藻と共生を行わないものは非造礁性サンゴと呼ばれ、共生するものは造礁性サンゴと呼ばれます。
サンゴは動物なので光合成はしませんが、褐虫藻は植物なので光合成で栄養物と酸素を作り出すことができます。
サンゴはこの褐虫藻が作り出した栄養物と酸素を使って生きています。こうして海中の二酸化炭素を吸収し光合成を行ってから酸素と一緒にミネラルも海中に放出します。この働きが浄化作用となり海水が綺麗に保たれているのです。
上記の通りサンゴは生息しているだけでも海をきれいにしているのですが、サンゴは死んでからも海をきれいに保つ役割を果たしているのです。
サンゴの骨格は石灰質でできており、死んだあと砕けて白い砂になります。さらに白砂は海底に届いた太陽光を反射するので、海水を美しいエメラルドグリーンに見せてくれます。
また、海岸に流れ蓄積されることで
沖縄のきれいな白いビーチができるのです。
生活用水や工業廃水
人が生活する上で下水からフィルターを通し川から海へ流される生活用水ですが、フィルターを通したところですべてが除去される訳ではありません。
汚れた水が川から海へと流れ環境汚染へ繋がってしまいます。
沖縄県ではきれいな海を守るためにこういった生活用水や工業廃水を海へ流さない取り組みも行われています。
きれいな海について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
沖縄の海を守る生物たち
沖縄の海にはサンゴ礁のほかにも多くの生き物が生息しています。
サンゴ礁が多く生息しているため、それらを食べる綺麗な熱帯魚も多く生息しています。
熱帯魚もきれいな沖縄の海を彩ってくれている重要な要素です。
また浮遊物を食べてくれる貝やサンゴが多く生息していて、その貝やサンゴの排出した不要物を食べるナマコや魚が多く生息していることで浄化作用が円滑に繰り返されています。
沖縄の海が自然ときれいに保たれるためには黒潮などはもちろんですが、こういった生き物たちのすべてが要因なのです。
どれか一つでも欠けてしまうとバランスが崩れ現状を維持できなくなってしまうかもしれません。
現在日本のみではなく各地で見られているサンゴの白化現象も対策が急がれています。
※サンゴの白化現象とは、造礁サンゴに共生している褐虫藻が失われることで、サンゴの白い骨格が透けて見える現象です。白化した状態が続くと、サンゴは共生藻からの光合成生産物を受け取ることができず、壊滅してしまいます。
サンゴの白化の原因は、温暖化等による海水温の上昇と考えられています。大規模な白化現象は1980年代以降急激に増加し、特に1997年から1998年にかけての世界的な海水温の上昇によって、それまでに例をみない大規模な白化現象が起こって世界中のサンゴ礁が大きな打撃を受けました。
(引用:水産庁HP)
褐虫藻が生息環境の変化などによりサンゴとの共生をしなくなってしまう場合や生息環境の悪化によるストレスなど、環境の悪化が主な原因と考えられているため自然保護活動が海を綺麗に保つ事に繋がるのです。
沖縄県ではサンゴ礁の生息しやすい環境維持のほかにも、サンゴを食べてしまうオニヒトデの大量発生の対策なども行っています。
まとめ
沖縄県のきれいな海は地形などによるものもありますが、多くの生物とそれらを守る多くの人の努力により維持されています。
チルスポットとしても人気な沖縄ですが、その癒やしを与えてくれる環境を守るためにも
まずはできる範囲で環境汚染を防ぐ行動を心がけてみましょう。
すべてが沖縄のような海にならずとも、綺麗な海を守ることにデメリットはありません。
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