よく眠れない、すぐ目が覚めてしまう、寝つきが悪い、寝ても疲れが取れない、など睡眠に関する悩みを持つ方は多いのではないのでしょうか。
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」によると、日本人を対象にした調査によれば、5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」、「何らかの不眠がある」と回答しており、不眠症は国民病とも記載があるほどです。
みなさんの中にも睡眠薬を服用したり、リラックス効果のある音楽を流してみたり、試行錯誤している方もいらっしゃるかと思います。
インターネット上でも様々な対処法やグッズの情報があふれていますが、最近では新たな睡眠改善策として「CBDが効果的」とされているのをご存じですか?
CBDってなに?
CBDとは、CannaBiDiol(カンナビジオール)の略称で、植物の麻(大麻草)から抽出される成分のことを指します。
大麻と聞くと不安になるかと思いますが合法で安全な成分ですのでご安心ください。
最近ではCBDを配合したオイルやリキッドが多数販売されており、シーシャ(水タバコ)のフレーバーに垂らして吸ったり、グミなどの食べ物に配合して販売されていることも多いです。
CBDについてはこちらの記事で詳しく説明していますので興味のある方は参考にしてみてください。
CBDはなぜ睡眠に効果的?
人間には「エンドカンナビノイド」というシステムがあり、これは気分やホルモン、痛みの感じ方、ストレスなどといった様々なものを調整するのに重要な役割を持っています。
CBDはこのエンドカンナビノイドシステムをサポートする効果があると言われています。
また、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に影響を与えて自律神経を整えてくれるため、ストレスを緩和したり、不安を軽減してリラックス効果を得られる効果もあります。
先行研究では、CBDが体内のカンナビノイドと相互作用することから、不眠症に苦しむ方にとっては睡眠に効果的な自然療法である可能性が示唆されています。
2019年にアメリカで、不安や不眠の症状を訴える72人の成人に対してCBDを処方する臨床実験を行いました。
結果は、たった1ヶ月後の短い期間の間でも、不安症状は79%の人が、不眠症状は67%の人が改善したということです。
この結果から見てもCBDはレム睡眠を促進、日中の過度な眠気を軽減し、CBDは、パーキンソン病などの神経疾患を持つ人々の睡眠障害に特に有用であることが証明されています。
身体への影響や副作用は?
睡眠障害を抱えている方の治療には、よく睡眠導入剤が処方されます。
しかし、睡眠導入剤には副作用や依存性などのリスクがあります。
睡眠薬を使うのには抵抗があるという方も多く見受けられますが、一方で、CBDは依存性や副作用のリスクはとても少ないと言われています。
大麻成分の一種とされているCBDですが、違法とされているマリファナと違ってCBDは依存性がありません。
副作用についても、CBDには口渇、低血圧、立ちくらみといった軽い症状があるという報告も中にはあるものの、そこまで重篤な症状はないとされています。
CBDは睡眠薬のような依存性や副作用のリスクが少ないため、睡眠時にCBDを取り入れるという方法が注目されています。
まとめ
今回はCBDの睡眠改善効果についての解説を行いました。
不眠症、入眠困難、ショートスリーパー、中途覚醒、早朝覚醒など、必要な睡眠時間が十分に取れないことや、睡眠の質が低下することで日中の疲労、集中力の低下、不調、気分変調などが起こり生活に支障をきたす状態でお悩みはCBDで緩和、治すことができるかもしれません。ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
※もし睡眠障害などで睡眠薬などを服用している場合は、医師に相談してCBDの摂取が可能かどうか、摂取量の目安などをきちんと確認するようにしましょう。